スマートフォンの履歴などからパートナーの浮気相手の名前が判明したが、それ以外の情報がわからない場合、慰謝料請求をすることは難しいと感じるかもしれません。

しかし、諦めてしまうのはまだ早いです。

本稿では、名前しかわからない浮気相手への慰謝料請求について、時効や探偵ができることも併せて解説していきます。

名前しかわからない浮気相手に慰謝料請求は可能か？

浮気相手の名前しかわからない場合、そのままの状態で慰謝料請求をすることはできません。

慰謝料請求には、相手方の氏名および住所(職場でも可)を特定する必要があるからです。

そのため、名前だけ知っている浮気相手に慰謝料請求をする場合には、相手方の自宅もしくは職場の住所を調査することになります。

調査に用いる方法ですが、まず、パートナーや浮気相手に自白してもらうことができれば一発で住所を特定できます。

しかし、相手方が浮気を認めていない場合などでは自白してもらうことは難しいと考えられます。

その場合には、言い逃れできないよう証拠を集めておくことが有効になります。

次に、弁護士に依頼して照会を行うという方法があります。

弁護士は、職権で弁護士会照会制度を利用できるため、それによって浮気相手の住所の特定につながりやすくなります。

もっとも、名前のみから住所を特定するのは難しいため、電話番号や昔住んでいた住所など、他の情報がある場合には有効な手段であるといえます。

また、この制度の利用には一定程度の費用がかかることにも注意する必要があります。

最後に、探偵に相談するという方法があります。

探偵は浮気調査の専門家であるため、名前など少ない情報しかないような状況でも、相手方の尾行などさまざまな手段を使って証拠を集め、浮気相手の住所など慰謝料請求に必要な情報にたどり着くことができる場合が多いです。

慰謝料請求が時効にかかってしまう場合とは？

次に、名前しかわからない浮気相手への慰謝料請求における時効について考えてみましょう。

慰謝料を請求する場合には、パートナーの不貞行為およびその相手を知った日から３年以内に請求しなければなりません。

過ぎた場合には、時効が完成してしまい、請求ができなくなってしまうことになります。

この他にも、浮気や不倫の関係が開始した時点から20年が経過してしまうと慰謝料請求権は消滅してしまいます。

では、浮気相手の名前しかわからず、住所や勤務先もわからないような場合には、浮気相手を知ったことになるのでしょうか。

そうであれば、相手の名前を知った日から3年以内の請求が必要となってしまうため、請求ができないにもかかわらず時効が開始するという事態が発生しかねません。

もっとも、ここでいう浮気相手を知った場合とは、請求が可能な状態を指します。

そのため、相手方の名前に加えて、少なくとも住所がわかっている状態にならないと時効が開始されることはありません。

したがって、住所など慰謝料請求に必要な情報が手に入るまで、3年の時効が開始する心配はないといえます。

ただし、20年の時効は開始してしまっているため、浮気や不倫の事実が分かった場合にはできるだけ早く慰謝料請求に向けて動くのが大切であるといえます。

浮気調査・不倫調査については岡山浮気調査相談所にご相談ください

以上のように、名前しかわからない浮気相手への慰謝料請求は、住所など他の情報がないと難しい場合が多いです。

しかし、ここで紹介したようなさまざまな方法を用いることによって、相手方の情報を特定し慰謝料請求ができる可能性は十分にあるといえます。

自分一人の力では名前しかわからない浮気相手への慰謝料請求に必要な情報を集める自信がない場合には、専門家である探偵に依頼を行うのがおすすめです。

岡山浮気調査相談所では、浮気調査等のご相談を広く承っております。

ご自身で解決できない悩みは、当社にご相談ください。